小学5年生の時、アフリカ飢餓報道番組に強い衝撃を受け書いた作文に外交官を志す一端を示す

報道番組「アフリカ飢餓地帯」をみて

5年5組 井ノ上正盛

ぼくは、この番組をみて、(実際このようなことがこの世におこっているのだろうか)とうたがいました。だれもがそう思うのではないでしょうか。

畑の作物も不作で、今まで住んでいた土地をはなれていくようすをみて、ぼくは言葉で言い表せないほどつらい気持ちでした。しかし、ぼくたちよりもあのアフリカの人たちはもっとつらいのではないでしょうか。

ぼくたちが食べる1ぜん分の食料を、1ケ月間の食料にするという。想像もつかないつらさがあることでしょう。いつだったか、ぼくの母が

「日本にあまっているお米をわけてあげられんもんやろかね。」

と話して聞かせてくれたことがありました。今になって、ほんとうにどうにかできないものかと思いました。ぼくたちの国は、お米がたくさんとれすぎて農家では休耕田をして国からお金をもらっているそうです。この休耕田をアフリカの人達のために少しでも生かせないものかとぼくは思いました。

このような苦しみの中にある人々をみるとぼくたち日本人は、あまりにもぜいたくすぎるのではないでしょうか。もし、ぼくたちがあのような食料ききにせまられたらどうでしょう。たった1つぶの米でも大切にするでしょう。たった1てきの水でも大切にするでしょう。

ぼくたち日本人は、これらのことを十分に理解して生活していかなくてはいけないと思います。それと同時にこのようなうえに苦しむ人々に少しでも、できることをしていかなくてはいけないとぼくは思いました。

人の国のことと思っていても、それがいつかぼくたちの身にもせまってきているような気がしました。